北朝鮮からの発射を受け、岸田文雄首相は27日深夜、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと▽航空機、船舶等の安全確認を徹底すること▽不測の事態に備え、万全の態勢をとることの3点を指示した。
◇
林芳正官房長官は27日深夜、首相官邸で臨時の記者会見を開き、「北朝鮮は本日、衛星打ち上げを目的とする弾道ミサイル技術を使用した発射を強行した」と説明。「黄海上空で消失し、宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないものと推定をしている」と述べた。現時点で、被害報告は確認されていないという。
林氏の説明によると、発射は午後10時43分。林氏は「このような発射は関連する安保理決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題だ」と指摘し、「北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難した」と述べた。